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【初心者向けヨガ講座】ハタ・ヨーガ、ヴィンヤサヨガなどたくさんあるヨガの違いってなに?

皆さんこんにちは。 福岡市城南区鳥飼にあります、少人数制ヨガピラティススタジオの『studioIMPROVE』にてレッスンを担当しているNARUMIです。

近年のヨガブームにより、様々なスタイルのヨガが広がっていますが、そもそもヨガにはどんな種類があるのか、を今回お伝えしていきます。

ハタ・ヨーガ

よくヨガ教室などで行われている、身体を動かしながらヨガのポーズを取る一般的なヨガ。インドに古くから伝わる、基本的なヨガのポーズをベースにしています。「ハ」は息を吸うこと、太陽の意味を持っています。そして「タ」は息を吐くこと、月という意味。このハタ・ヨーガは、その他さまざまなヨガのルーツといわれています。基本が学べてとても奥深いので、初めてのヨガにオススメです。サンスクリット語で太陽(ha)と月(tha)を意味する通り陽と陰の調和、そして肉体的な動きから精神的な健康を目指すのが目的とされています。エクササイズのような激しさはなく、ゆったりとした力強い動きと調和を意識した呼吸で、身体の緊張を解きほぐし神経のバランスも整えていくヨガスタイル。ヨガ初心者の人でも始めやすい運動量ながらも、アーサナの基本が学べ、またヨガの元祖に触れられるとあって上級者でも取り組む人は多いです。

ヴィンヤサヨガ

ヴィンヤサヨガとはいろんなポーズを連続してとるヨガです。数あるヨガのの中でもかなりハードな種類。集中力を高めるほか、終わったあとは深いリラックス効果が期待できます。さらに体幹筋(インナーマッスル)が鍛えられるので、ダイエットしたいという方にもオススメです。

アシュタンガヨガ

アシュタンガヨガとは、ヨガ教典『ヨーガ・スートラ』にまとめられたヨガの八支則を基本理念として生まれた、伝統的なヨガです。太陽礼拝のポーズ、立ちポーズ、座りポーズなどが組み合わさっています。ポーズからポーズに移行する際の、呼吸と動きを合わせたしなやかで流れるような動きが特徴的。胸式呼吸や視線を固定するといった決まりごとがあり、それによって体内エネルギーの蓄積を意識しています。ポーズの順番が全て決まっており、インストラクターの指導の元行うレッドクラスと自分自身のタイミングでおこなうマイソールの2種類で行うことができます。

アイアンガーヨガ

B.K.S.アイアンガー氏が考案したもので、解剖学的な見地から11つのポーズを丁寧にとっていきます。動きはゆっくりですが、見た目より多くのカロリーを消費します。プロップスと呼ばれる、ヨガを行う際の補助ツールを多く使用するのもアイアンガーヨガの特徴です。

シヴァナンダヨガ

シヴァナンダヨガとは西洋医学の医師により、スピリチュアルだけでなく科学的な考えも盛り込んだスタイルで、インドの伝統的な要素が豊富に含まれているのが特徴的。プラーナヤーマの呼吸法はもちろん、12の基本となるアーサナ、自然への感謝と体内の生命エネルギーを感じる太陽礼拝、潜在意識を払拭し心身のリセットをはかる瞑想、そしてマントラを詠唱するチャンティングがあります。心と身体の健康だけでなく、精神状態も整えるスピリチュアルな動きとなるので、ハードな動作はありません。

アヌサラヨガ

タントラ哲学から派生してきたヨガの流派。宇宙にあるもののすべてに、美や善が存在しているという哲学を体現しています。ペアで行うことが多いので、親子や友達、恋人とチャレンジするのもオススメ。連帯感やコニュニティーを重視する考え方がベースになっています。スクール等でも、フレンドリーな雰囲気の中で楽しめるヨガです。

クンダリーニヨガ

ヨギ・バジャン師の教えによるヨガ。古代インドから伝わるハタ・ヨーガの流れを汲むチャクラ(人体の中枢)に働きかけることで、身体内部のエネルギーを高めていくことを目的にしています。ポーズと呼吸法を組み合わせた動きや瞑想法なども。自身の内面に興味がある人にはオススメです。

ジヴァムクティヨガ

古代インドから伝わる伝統的なヨガの教えを、現代にも活かせるようにシャロン・ギャノンとデヴィッド・ライフによって考案されたヨガ。ヨガの聖典にある非暴力や瞑想、音楽などの要素を組み合わせており、音楽に合わせてリラックスした姿勢を保つ「アーサナ」というヨガのポーズを行います。

イシュタヨガ

古代インドから伝わるハタ・ヨーガに、タントラ哲学やアーユルヴェーダを融合させたヨガです。瞑想と呼吸に意識を集中させることに重点を置いており、個々人が持つ美しさを得ることを目的としています。なお、イシュタとはサンスクリット語で「個々人」の意味。自分自身とじっくり向き合いときなどに良さそうです。

陰ヨガ

運動量が多く連続してポーズを取り続けるアシュタンガヨガやパワーヨガ、ハタヨガが「陽ヨガ」に対して、ゆったりした動きと呼吸に重点を置いたスタイルが陰ヨガです。座位や寝位が中心でひとつのポーズ時間が長く、ポーズを通してヨガの根底に触れるのが陰ヨガの目的。上昇するエネルギーの陽ヨガと比較すると、下向きに進む陰ヨガのエネルギーの方向性も大きな違いと言えるでしょう。自分が気持ち良いと感じるところでポーズをとり、経路を刺激してリラックス効果を高め、リンパの巡りにアプローチし下半身を整えるのに有効です。

ラージャヨガ

サンスクリット語で「王」の意味をもつラージャは、ヨガ教典「ヨーガ・スートラ」を基にしたインドの古典的なヨガ。同じヨガ教典を基にしたアシュタンガヨガは、このラージャヨガの修行体系をベースとしています。ラージャヨガの一番の特徴は瞑想で、本来は動作なくひたすら坐法で組んで瞑想するラージャヨガのスタイルは、まさに座禅を思い出させるもの。動きのあるハタヨガと対になるように、ヨガの基本概念である瞑想の訓練を取り組めるのが「ヨガの中の王」「ヨガの王様」と呼ばれる理由でもあります。

自分に合ったスタイルで続けることが肝心

上にあげたように、ヨガにはさまざまな種類があり、ヨガスタジオによって更にアレンジを加えたクラスが存在します。

自分に合ったヨガのスタイルで続けていくのが一番良いヨガの取り入れ方だと言えるでしょう。 皆さんも是非自分に合ったヨガを探してみてくださいね!